2007年12月20日木曜日

韓国岳(からくにだけ)

えびの高原から見た韓国岳は夕暮れの陽を浴びて綺麗な茶色に染まっていた
 太陽が昇った後のとても綺麗な雲だった


頂上から見た 蒼い水を湛えた大浪池と左上奥に櫻島が見える


頂上から見える霊峰高千穂の峰 「山 」と言う字に見えますか



年末で皆様気ぜわしくお忙しくてブログどころではないのに、さんざんサボっていた私が今頃古いものを上げていて、笑っちゃいますね。でも今日は又続きです。霧島えびの高原の東南に聳える韓国岳は標高1700m.の霧島連峰の最高峰である。登山口は1200m.付近にあり比較的短時間で登れる。しかし火山の山だけに石がごろごろガレ場もあり以外にきつい。頂上からの眺めは360度それは素晴らしい。すぐ横には直径900m.深さ300m.の巨大な火口湖がパックリ口を開けていて覗くと背筋がぞくぞくする。この日は快晴ですぐ目の前には蒼い水を湛えた火口湖大浪池があり縦走路の向こうには霊峰高千穂の峰が美しく聳えている。桜島まで見ることができた。遠く韓の国まで見渡せたのでからくに岳と言う説があるらしいが、さすがにそこまでは見えない。春にはミヤマキリシマが見事に山を彩るらしい、一度見たいものである。

2007年12月15日土曜日

開聞岳

  鹿児島駅前で福岡市観光宣伝隊のおばちゃま達窮屈そうに並んで踊りを
披露していたのでパチリ 展望台付近で太陽が雲の間から顔を出した色が凄かった

頂上から下を見ると海岸線が見事な弧を描いていた


屋久島に少し心を残して先を急ぐ私達は次の目的地へ。トッピーという高速船に乗り一路鹿児島港へ。この日は移動日。指宿休暇村へ。目指すは開聞岳。次の朝5時50分ヘッドランプを付けて登りだす。30分程歩くと大分明るくなってきた。鹿児島県の南端に位置する日本百名山の一つ。標高924メートルの火山で山麓の北東半分は陸地に、南西半分は海に面して、見事な円錐形の山の姿は別名薩摩富士とも言われている。登山道は螺旋状に付けられていて三時間程で頂上に付く。924メートルという低い山ではあるが、海抜ゼロメートル付近からの登山となるので標高差は900メートル以上あるとのことで結構きつかった。ツワブキの花が沢山咲いていて頂上からの展望は良く、「イッシー」の名で一世を風靡した池田湖も真下に見る事が出来た。頂上では5人と少なく有名な山なのになんで人が来ないのかと思ったら,その訳は私達の出発が早かっただけの事で半分ほど下ったら下からどんどん登ってくる。心配ご無用でした。






2007年12月10日月曜日

洋上に浮かぶ屋久島

巨木の上には、ナナカマドなど色々な雑木が植生していた
高層湿原の花之江河は庭園のように綺麗,ヤクシカがのんびり水草を食べていた

どの山にも石や岩がいっぱいありこれはまるでふくろうみたいな石をすとんとおいたようだった


湿原の水草の中に一輪スミレのような可憐な花がさいていた。とても小さい花。



巨木の中にはこのように根が持ち上がり向こうが透けて見えるのや、人がくぐり
抜けられるほどのものもあった




推定7200年と言われる縄文杉、その太い事、木の表面はごつごつして
中身は密でぎゅっと締まっているのだろうか。それでも尚今も元気に緑の
葉を繁らせていた。保護する為に柵が設けられ近寄る事は出来ない。
写真も一部しか写らない。でもこの杉に会いたくて登ってきたという人が
沢山居る。やっぱり堂々として威厳がある。根回り43メートルもある
 世界一の高齢すぎといわれる




アメリカのウイルソンという植物学者が調査中に見つけたので、ウイルソン株と
名つけられたそうです。すでに切り倒されていて株だけ残っている。中に入ると
八畳位はあろうかと思う広さがあり、上を見上げるとハート型に抜けていた

さざんかの花。真っ白くてとても綺麗だった。原種だそうです

  白谷雲水峡にあるアニメのモデルとなったもののけ姫の森がある。うっそうと繁った
原生林、青く苔むしたこの森は本当に物の怪が出ても不思議ではない気がする


11月初め(1ヶ月以上も経ってしまい今頃恥ずかしいが)、友人に誘われ世界遺産で知られている屋久島の宮之浦岳に登ってきた。宮之浦岳は深田久弥の日本百名山として、九州最南端から70キロ先に浮かぶ周囲132キロのハート型の島の最高峰(1936m.)である。島には1500m.以上の高峰が11座、1000m.を越える山が45峰以上もあり,全島が花崗岩からなるため山容も特徴があり渓谷もまた見事である。中腹から山頂近くに生育する屋久杉の巨木の群れとコケの森、日本庭園を思わせる高層湿原等そしてヤクシカ、ヤク猿・・・貴重な自然が残る島として平成5年12月世界遺産条約の自然遺産登録地として指定された。5月~6月にかけて咲くサクラつつじやヤクシマシャクナゲは100メートル(標高)以上ならどこでも見られ花のジュータンの様な光景が広がるそうである。しかし降雨量は多く好天に恵まれることは少ないらしい。秋は安定した天候が多いが常緑広葉樹が多いため信州の様な綺麗な紅葉は望めないかも。しかし巨木の上の方にはナナカマドやリョウブ他色々な雑木が植生し紅葉していた。冬になると山麓ではハイビスカスが咲き山では雪が積もって本格的な冬山となる変化に富んだ島である。